福岡市の繁華街・天神にある複合施設「アクロス福岡」が開業25年を迎えた。緑に覆われた地上14階の姿が「まるで自然の森のよう」とSNSで話題になっている。
アクロス福岡は、福岡県庁の跡地に1995年に完成し、大型ホールやレストラン、オフィスなどが入る。建設当時から「自然との共生」をコンセプトとし、階段状になった南側の各階の屋上に厚さ50センチの人工土壌を敷いて緑化。「ステップガーデン」と名付けられた。
その木々が徐々に育ち、今では南側一面をすっかり覆うようになった。都会のど真ん中にそびえる姿は「アクロス山」とも呼ばれる。
管理会社のエイ・エフ・ビル管理(福岡市)によると、25年の間に鳥が種を運び、76種3万7千本だった植物が今では120種5万本になった。クスやビワなど九州らしい植物が増え、自然の山の環境に年々近づいているという。人工土壌に腐葉土が堆積(たいせき)し、水分を蓄え、地下のタンクに雨水をためて散水するシステムも今はほとんど使わずに済んでいる。
ネットでは「60年後に森にな…
【8/7まで】シンプルコース(月額980円)が今ならキャンペーン中!詳しくはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル